「ジムの経営は儲かるの?儲からないの?」。経営を考える上で、一番大切なことです。今回は「儲かるためにはどうすればいいのか」について、ジムを経営するために大事なポイントを経営視点でお話いたします。
フィットネスクラブ・スポーツジムにおいて員数管理(人数管理)にどのようなシステムが必要か見ていきましょう。
儲かるために一番大切なこと
儲かるために一番大切なのは、「退会率を下げる」ということです。退会率を下げれば、継続率の改善が見込まれ、安定した経営が見込めます。また、新規会員などに必要な費用を抑えることができ、その分設備投資などに活用できます。設備投資をすることによって、会員様に飽きさせないジムにできるのです。
限られた人数しか利用できないスタジオレッスンを効率的に実施するには、予約だけでなく、キャンセルやキャンセル待ちに迅速に対応することが大切です。
ジム経営 継続率の低さの理由
・モチベーションが続かない
・トレーニングに対しての効果がでていない
・スタッフのサポート不足
このようにジムを継続できない原因は多岐にあります。これらの原因は、私が知る限り、どの経営者も頭を悩ませているのではないでしょうか。退会率を下げて、継続率を高めることこそがジムの経営の要になってきます。
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どうやって退会率を下げるの??
退会率を下げるために最も必要なのは、会員の利用を増やすということです。会員の利用を増やすことでおのずと退会率は下がります。これは、統計上確認できています。
会員にとっても、利用していないジムに利用料金(会費)を払い続けるのは、勿体ないですよね。
では、どうやって会員の利用を増やせばいいのでしょう?今までの私の経験上、一番確かな増やし方は、PDCAサイクルを実行することです。簡単にPDCAサイクルを説明すると、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとったものです。継続的にサイクルを回すことでマネジメントの品質を高めるという概念になります。では、私が知っているPDCAサイクルの一例をご紹介します。
ジム経営 PDCAサイクル例
1周目のPDCAサイクル
Plan(計画)・・・会員の利用を増やすために、新しいマシンを導入する。
Do(実行)・・・新しいマシンを3台導入。
Check(評価)・・・3か月後に退会率を調査。数字に変化なし。
Action(改善)・・・マシンの設置場所を変更。
2周目のPDCAサイクル
Plan(計画)・・・会員の利用を増やすために、新しいマシンの設置場所変更を計画。
Do(実行)・・・新しいマシン3台を有酸素マシンの近くに設置。
Check(評価)・・・3か月後に退会率を調査。退会率が5%低下。
Action(改善)・・・全体のマシンの配置について、より会員が利用しやすいように変更を検討
ほんの一例でしたが、経営が成功している会社は必ずPDCAサイクルを実践しています。例えば、CMに流れるような国民全員が知っている商品でも何回もの改良がされている話を耳にします。それはなぜかというと、PDCAサイクルを回してマネジメントの品質を高め、より良い商品を提供することが目的だからです。それがジムの経営にも当てはまります。
一番大事なのはCheck(評価)
私がPDCAサイクルで、もっとも重要な作業はCheck(評価)だと考えます。よくPlan(計画)、Do(実行)だけ行ってCheck(評価)せず、そのままという経営者の方がいらっしゃいます。理由としては、時間がかかることや評価の出し方がわからないからです。Check(評価)が重要だということは、私が強くお伝えしたい部分です。
ジムの経営ではおそらく会員管理システムを導入すると思います。そのおかげで多くの情報を取得しています。これを有効活用することが経営をするうえで最も必要な事の1つと言えます。
例として、火曜日の13時~14時にチェックインした会員の数についてお話します。会員管理システムを導入すれば年代別・性別・滞在時間・購入履歴などの情報が一覧で取得できます。ここでは、先月と今月の情報の違いを見ていきましょう。
ジム経営 会員管理システム導入後のCheck(評価)例:店舗の利用人数
- 先月は、火曜日の13時~14時にチェックインされた50代の女性の平均人数は60人でした。また滞在期間は90分でした。
- 今月は50代の女性の平均人数は50人でした。また滞在期間は80分でした。
- 10人減って滞在時間が10分減っているという状況は、会員の利用が減っている事実が分かります。Check(評価)することで、Action(改善)ができます。プログラムの変更や、新しい取り組みなど色々な改善を試せるのです。
Check(評価)をより簡単に詳しくできる方法
Check(評価)をより簡単に正確に実行できる方法は、いかに自分たちにあった会員管理システムを選択することです。よく会員管理システムは日々の処理を簡素化できるかをよく求められますが、分析して評価することも大変重要です。
例えば最近で言えば、60代以上の利用者の割合が年々増えています。そこをターゲットにするのであれば、いかに利用回数と利用時間の分析がよくできている会員管理システムを選択すれば、改善がすぐに図れるでしょう。
ジム経営をするために、ジム経営がしたくなるようなシステムを探してみてはどうでしょうか?PDCAサイクルをまわせるジムシステムであることだけでなく、24時間のウェブ予約ができて、会員の手続きが簡単であったり、非接触ジム運営が可能となるシステムが存在しているのです。
まとめ
「ジムを経営するには退会率を下げることがポイント 経営したくなるシステムをご紹介」と題しまして、システム開発・販売会社の視点から、どうすればジムの経営が儲かるのかをお話させていただきました。もちろん、経営としてはこれだけでは成り立ちませんが、1つの重要な要素ではないかと思います。
PDCAサイクルを正しく実施すれば安定的な経営となるでしょう。「改革が怖い」「新しい事をして失敗したらどうしよう」と消極的な改善では安定的な経営にはつながりません。なぜなら、社会の環境は刻一刻と変化するからです。
例えば、携帯電話が発展した過程を見ましょう。まずは、ポケベルですね。その次がPHSの普及です。その次に携帯電話に移行しました。もしポケベルで相当の売上があがったからそのままいこうと判断した会社は今考えるとどうなっていたでしょうか。まさしく破綻してしまいます。
このように社会の環境は変化します。変化に対応しなければ破綻します。破綻を回避するために、PDCAサイクルを実施し、常に更新が必要になってくるのです。これは、ジムやフィットネスクラブも同様です。常に変化に対応し、新しいトレンドに目を向け、行動することが大切です。そのために、セミナーや合同イベントに積極的に参加しましょう。また、若い人の話もたくさん聞きましょう。私も40代ですが、20代の話についていけないケースがあります。新しい話には、新しい発見があります。
もう1点だけジムの経営に必要な事として私が付け加えたいことがあります。それは会員とのコミュニケーションがフィットネスの経営には重要だということです。最近24時間フィットネスが増加傾向ではありますが、その分、退会率が高いという結果が出ています。24時間フィットネスでは非接触・非対面が主流であるため、コミュニケーション不足になり利用率が低くなっているのです。どのような形態を選択するにせよ、コミュニケーションをとることが退会率を減らす重要なポイントとなります。皆さんがうまくジムの経営をするために、本記事を是非参考にしてください。
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