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フィットネス業界の今後 展望から将来性が見えてくる

近年、フィットネス業界は急速に進化を遂げています。健康意識の高まりやテクノロジーの発展、ライフスタイルの変化などが相まって、新たなトレンドが次々と生まれています。特に、コロナ禍を経てオンラインフィットネスが急成長し、ウェルネス全般を重視する流れが加速しました。本記事では、現状の業界動向・トレンドを整理し、今後必要となるアプローチや、施設運営に役立つ視点を提案していきます。

フィットネス業界の動向

コロナ禍では、人付き合いが希薄になり、自宅で過ごす時間が増え個人の自己投資やセルフケアに対する関心が高まるとともに、低価格で高品質なサービスや製品を求める傾向が強まりました。また、オンラインフィットネスやホームジムの需要も増加しました。

その傾向は現状でも続いており、ターゲット層(年齢・性別・場所・時間・サービスなど)に特化した施設やサービスがより多様化してきています。コロナの影響が減少するにしたがって、オンラインフィットネスの需要はそのままに、従来の店舗でのフィットネスも需要が戻ってきています。また、テクノロジーの進化によりトレーニング環境が大きく変わってきています。

現状のトレンド

あくまで一例ですが、現在、以下のようなフィットネス業界のトレンドがあります。

・小型店舗の増加
パーソナルジムや24時間ジムなど、小型店舗が増加しており、テクノロジーの進化もあり無人化経営も増えてきています。

・地方進出
低投資・低コスト型のジムが地方にも進出し、人口が比較的少ない地域でも成立するビジネスモデルも多数出てきています。

・テクノロジーの進化
普及率が高まったスマートウォッチ・フィットネストラッカーなどの機器やAIを活用した、パーソナライズドトレーニングが人気です。

・ハイブリッド型フィットネスの台頭
コロナ禍で急激に需要が増加したオンラインフィットネスと従来の店舗を併用した「ハイブリッド型フィットネス」が主流になりつつあります。

・ウェルネス志向の高まり
従来の「筋肉を鍛える」ことにフォーカスしたトレーニングだけでなく、心身の健康を総合的に考えた「ウェルネス」志向が強まっています。ヨガやマインドフルネス、呼吸法、メンタルヘルスケアを組み込んだプログラムが増加し、ストレスマネジメントとしてのフィットネスの役割が拡大しています。

企業による従業員向けのウェルネスプログラムの導入も進んでおり、職場環境においても健康が重視されるようになっています。

・バイオハッキングとパーソナライズドフィットネス
「バイオハッキング」とは、体の機能を科学と生理学や栄養学などとの融合したテクノロジーで向上させる手法を指します。例えば、遺伝子検査を活用した個別最適化トレーニングや、食事・サプリメントによるパフォーマンス向上が注目されています。

パーソナライズド栄養指導とフィットネスの融合も進み、より効果的なボディメイクが可能になっています。現状では特に海外で注目を集めており、日本ではこれから広がる可能性があります。

・コミュニティ型フィットネスの成長
以前から注目されていましたが、単なる運動だけでなく、仲間とのつながりを大切にする「コミュニティ型フィットネス」が拡大しています。グループトレーニングやオンラインサロン、SNSを活用したフィットネスチャレンジなど、モチベーションを高めながら継続できる仕組みが増えています。

特に「Gamification(ゲーミフィケーション)」を取り入れたフィットネスアプリが流行し、競争や報酬システムを活用して楽しく運動を続けられる工夫がなされています。

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日本におけるフィットネス業界の今後と展望

年齢別人口分布の変化や昨今のヘルスケアに対する関心の高まりにより、今後も業界全体の経済規模としては増加傾向と予想されています。年齢別人口分布から見て、今後10年間は業界全体の規模が縮小する可能性は低いと考えられます。

トレンドや傾向に関しても様々です。パーソナルやヨガ、サポートを必要としてない無人営業などに代表されるターゲット層を限定した小規模な施設や、オンラインフィットネスなどのテクノロジーの進化は続き、より洗練されていくと想定されます。より資本の大きい大手が生き残りやすい環境と言えるでしょう。

ただし、高齢者割合も年々増加が確実です。すでに重要性が高いサポートを必要とする高齢者向けサービスも、今後もどんどん需要が伸びてきます。こちらも価格や質が重要となってきます。また、新たなサービスが生まれる可能性もあります。

また、地方の過疎化が少しずつ進み、都市部に人口がシフトしており、現状では利益が出ていても人口減少により採算が合わなくなってくる施設も増えてきます。

これから必要となってくること

単なるマシントレーニングやスタジオレッスンなど従来型のフィットネスがなくなるわけではありませんが、もっと必要性や志向に応じた専門的なフィットネスの需要が高まるにしたがって、相対的に従来型のフィットネスの需要は減少傾向です。より専門的で質の高いサービスの提供が求められていきます。

また、現状でも顕著に表れていますが、24時間の無人店舗に代表されるマシントレーニングなど、より廉価なサービスも人気で、今後は例えばより清潔さや目新しさなど、そこに質も求められるようになると思います。

重要なポイントは費用対効果なのです。

安いが必要最低限のサービス、比較的費用はかかるがより質の高い効果的なサービスなど、参入する企業が多ければ多いほど、選ぶ側であるお客様はより価格や質を追い求める傾向が強まります。その質には「楽しく継続できる取り組み」だったり、コミュニティ性の高さも含まれます。

特に業界規模が大きくなってきている今、生き残るためには費用を抑え、同じ費用でもよりよいサービスが求められます。

また、お客様との信頼関係の強さもより重要になってきます。対応が悪くお客様との関係性に不信感が生まれると、ネガティブな内容をSNSに書かれてしまうリスクがあがってしまいます。インターネット上のデータは残り続けてしまうため、リスクを減らすためにも平時からお客様対応には気を付けておく必要があります。

インターネットの情報が与える影響が大きくなっているため、今以上に信頼関係を意識して施設運営をする必要があります。信頼関係がうまく築けられれば退会の防止や新しい会員の紹介などにもつながります。

まとめ

ここまでフィットネス業界の現状と今後の展望についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。サービスの質を高め、お客様との信頼関係構築を怠らないことが重要です。

そのためには本業であるトレーナーとしての指導力やお客様とのコミュニケーション能力を高めていく必要があります。しかし、施設運営ではそれ以外の事務作業や庶務・雑務に時間を取られてしまうのが実情だと思います。

今後、人口減少も進み人的資源が限られる中、本業以外に取られる時間をシステムに任せ、人件費を削減して、本業の質を高める時間を確保し、人的ミスも減り、お客様からの信頼低下を防ぎます。人件費は今後高騰する可能性もあるでしょう。

弊社では効率的な施設運営ができるよう、会員管理やWeb入会など各種システムを取り扱っています。安定的な費用で業務を効率化して、本業に強い骨太な施設運営をバックアップいたします。ぜひご検討ください。

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