日々多くのお客様が出入りされるフィットネスジムでは、ご利用される会員様が安心・安全に施設を利用できるようセキュリティ対策を講じなくてはなりません。
セキュリティ的な観点よりフロントカウンターにスタッフを常駐させることもひとつの方法です。しかし、昨今ではスマートフォンアプリや生体情報を利用したゲートシステムを導入してシステム的に入退室を管理することでスタッフレスの営業日を設けるフィットネスジムも出てきました。今回は様々なメーカーが提供する入退館システムと、システム導入に伴うメリットをご説明いたします。
サインシート、会員カードを利用した入退館
ひと昔前のフィットネスジムでは、フロントカウンターでサインシートや会員名簿に手書きするローカルな管理手法が用いられていました。このため手入力による入力漏れや記載誤りにより、正確な情報を残し辛く、ピークタイムでは入館するまでに何分も待たされるような悪循環が発生していました。
フィットネスジム側の取り組みとしてフロントカウンターには必ずスタッフを1名常駐させる、ピークタイム時はフロントスタッフを増員する、といった対策を取らなくてはならない状況でした。
またフロントスタッフの業務は入退館の管理だけではなく、商品販売や会費支払いなどで発生する精算業務や、入会・退会に伴う各種手続きや会員様へのご案内など多岐に渡ります。お客様の対応が集中するフロントカウンターはこのような背景により「フロントは混雑する」という悪いイメージが根強いのです。
フロントスタッフの負担軽減とカウンターの混雑緩和を目的として、会員カード利用した入退館システムを導入される施設が増えてきました。本人確認の手間も無く、カード1枚でチェックインができる入退館システムは非常に有効的な手法です。現在も会員カードを利用した入退館システムを利用されている施設様が多いのではないでしょうか。
昨今は会員カードに代わる優れたデバイスが増えてきました。では、どのような手法が用いられているか次項よりご案内させて頂きます。
生体認証を利用した入退館
1990年代後半より2000年代にかけて、指紋や静脈などを利用した生体認証デバイスが出回り始めました。入退館のために物理カードを準備しなくても認証センサーに触れるだけで、即座に認証ができる生体認証デバイスは非常に有効な手法の一つです。
また2019年末の新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、感染症対策の一環として非接触を強みとした顔認証センサーを導入される施設様が増えてきました。医療現場でも活用されており、入退館の際にお客様を認証するだけではなく検温機能も付帯した製品も提供されています。生体認証デバイスを導入した場合のメリットは次の通りです。
・利便性/安全性の向上
フィットネスジムを利用する際、会員カードやスマートキーといった認証デバイスを持ち歩く必要がないため、今以上に安全に施設を利用することができます。会員カードをカードケースや財布に入れて持ち歩かなくても良いため、防犯対策としても有効的です。また昨今提供される認証デバイスは、非常に精度が高いため本人確認に時間がかからずスピーディーに入退館することができます。
・スタッフレス運用にも活用可能
入退館の際に本人確認の手間がないため、チェックインゲートなどと併用すれば無人フィットネスを運用することも可能です。一部のカウンター業務を除きフロントカウンターにスタッフを常駐させる必要が無くなるため、コスト削減にも繋がります。
フィットネス・ジム向けソリューション
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デジタル会員証を利用した入退館
近年のスマートフォン・電子決済の普及により店頭決済で現金を使うケースが減りつつあります。フィットネスジムを利用される会員様の一部では、スマートフォン以外の貴重品を持参されないお客様も増えているようです。
そのような会員様をターゲットにスマートフォンアプリを利用したデジタル会員証を導入することもひとつの方法です。デジタル会員証を導入した場合のメリットは次の通りです。
・会員カードを紛失しない。盗難被害にあわない
会員様ご本人のスマートフォンが、そのまま会員カードの役割を担うため基本的に紛失することはありません。また物理カードを携帯する必要がないため盗難被害にあうこともありません。スマートフォンの機種変更を行った場合でも、専用アプリを再設定するだけで良いので、会員様のご負担は減ります。
・専用アプリと連動をして利用履歴や実績を確認できる
フィットネスジムの利用回数・利用実績を専用アプリやサイトと連動をしてフィットネススコアを可視化するようなことが可能となりました。スマートウォッチや体組成計などの情報と連動することでより精度の高い情報を得られる状況となっています。「フィットネスジムを利用しているのに成果がでない。見えない」といったモチベーションに繋がる要因を打開する一つの要因となります。
まとめ
今回はフィットネスジムで活用されている入退館システムについてご説明させて頂きました。それぞれのシステムのメリット・デメリットを比較して頂き、ご利用シーンにあったシステムを選定することが重要となります。入退館システムは、単なる管理ツールという枠に留まらず、フィットネスジムの運営を効率化や顧客満足度の向上に大きく貢献するものです。
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