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スポーツジムにおける有料会員のロイヤリティとエンゲージメントを高める方法

投稿日: 2026年10月7日

スポーツジムの経営において、有料会員の継続維持は売上の安定に直結します。新規会員の獲得はもちろん重要ですが、それ以上に重要なのが「既存会員の継続(退会防止)」です。
その鍵を握るのが「ロイヤリティ」と「エンゲージメント」の2つです。
本記事では、この2つを高めるための具体的なポイントや施策をわかりやすく解説します。

ロイヤリティとエンゲージメントの違いとは?

似ているようなこの2つの言葉の意味を整理していきます。

ロイヤリティ(Loyalty)
ロイヤリティとは、顧客が企業やサービス、ブランドに対して抱く「忠誠」や「愛着」のことです。断続的な購入ではなく、継続的にサービスや商品を購入してもらえる状態を指します。例えば、「値上がりしてもこの商品やサービスは継続して使っていきたい」と思ってもらえる状態がロイヤリティの高い状態です。

エンゲージメント(Engagement)
エンゲージメントとは、商品やサービス、ブランドに対する顧客の「信頼」のことです。
「関わりの深さ」や「継続的なつながりの強さ」を指します。顧客側もより良い商品やサービスにしていくために携わったり、積極的に口コミやSNSで発信してくれるような双方向の関係性があります。そのため、行動ベースの指標が中心になってきます。

なぜ会員は辞めてしまうのか?

スポーツジムの経営者やスタッフが抱える悩みの一つが会員の退会です。
数か月後にはすっかり足が遠のいてしまい、幽霊会員となり退会となってしまいます。

以下のような理由で継続が難しくなり辞めてしまうことが多いです。
・仕事や家庭が忙しくなり、通う時間が取れなくなる
・すぐに成果が出ず、モチベーションが低下する
・混雑や設備に対するストレス
・通うのが面倒になった
・モチベーションの維持ができなくなった
・周りが気になり、通うのが億劫になる
通えなくなる理由は身近なところにあり、その来られなくなる要因をどう減らすかが問題になってきます。

そこで重要になっていくのが「ロイヤリティ」と「エンゲージメント」という考え方です。
ロイヤリティには、会員がそのジムに対して持つ愛着や信頼感が必要であり、エンゲージメントには、会員がジムに積極的に関わり、通うことに意味を感じている状態が必要です。この2つは密接に関係していて、エンゲージメントが高まるとロイヤリティも育ちやすくなります。また2つを高めることで、退会防止と長期的な関係づくりの鍵になります。

ロイヤリティとエンゲージメントを高める方法

ロイヤリティとエンゲージメントが高いジムは、基本的なことを丁寧に継続的に行っています。ここではロイヤリティ、エンゲージメントが高めやすいポイントを紹介します。

  1. 会員一人ひとりに向き合う対応
    多い人数の会員を抱えていると、どうしても対応が均一となり、大勢の中の一人と感じてしまいます。そこで、名前で呼ぶようにしたり、定期的に声掛けや久しぶりに来た際に一言声をかけるなどといった行動は、会員にちゃんと見てもらえているという安心感を与えることができます。この安心感により、ジムに何か不満を感じた際にも「辞める」より先に「スタッフに伝える」という行動をとりやすい雰囲気になります。
  2. 来館のきっかけを作る・増やす
    期間限定のプログラムや、季節ごとのキャンペーンなどを設けることによって、今日はこれをしに行こうや、明日はこれを予約しようなど思える理由があると行動につながりやすくなります。また、こうしたイベントに参加すると会員同士のつながりが生まれ、顔見知りがいるから行ってみようという動機が自然に生まれやすくなります。
  3. 来館していない日の接点作り
    会員がジムに来ない日のほうが多いです。例えば週2回ジムに通っていても、残りの5日はジムに来ていないため、接点がない状態です。来てない日に何もアプローチしなければ、会員の中でのジムの存在感が薄れていき、退会の検討につながります。
    そこで活用するのが、SNSやLINEなどです。定期的に情報を発信することで空白の時間を埋めることができ、来館していない日でもジムとのつながりを維持できることができます。
    今日行ってみようかななどの動機付けにもなるため、来館頻度の上昇も期待できます。
  4. 目標設定や成果の見える化
    成果がなかなか現れずモチベーションが低下したり、漠然と始めてしまったため、何から手を付ければいいか分からなくなるケースは少なくありません。そこで効果的なのが、短期間で達成できる目標を定期的に設定しなおすことで、まず1か月間で週に2回通う、次の3か月後で体重2キロ減らすなどといった具体的なステップがあることによって、今どの目標に向かっているのかを意識しやすくなります。また、スタッフから動作や姿勢に関する変化を言葉にして伝えることも、継続の意欲の維持に繋がります。
  5. 継続を評価する
    長く通い続けている会員に対して、感謝や承認を伝える仕組みを作ることは、ロイヤリティを高めるうえで効果的です。継続月数や来館する回数の節目でスタッフから一こと伝える、継続特典やポイント制度を行うことで、頑張りが認められているや大切にされているという感覚を持ってもらえることに繋がります。こうしたことを行うことで、長期的な継続意欲に影響してきます。

まとめ

「ロイヤリティ」と「エンゲージメント」のポイントや解説をご紹介しました。
ロイヤリティとエンゲージメントを高める方法は、どれも特別に難しいものではありません。
入会時のフォロー、日常的な情報発信、変化への気づきなどといったことをコツコツ続けることが最も重要となります。特別なシステムや大きな投資や技術がなくても取り組んでいけます。会員との信頼関係は一日で築けるものではありませんが、毎日の積み重ねによって少しずつ深まっていきます。

こうした取り組みを続けることで、退会率が下がるだけでなく、満足した会員が口コミで新しい会員を連れてきてくれるという好循環も生まれやすくなります。
ロイヤリティとエンゲージメントという考え方を日々の運営の中に少しずつ取り入れていくことが、ジムの長期的な成長に繋がっていきます。

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