Co2濃度予測センサーブログ

CO2濃度センサーの活用方法とは?

新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、『3密』の回避が必要と言われています。この『3密』を回避するための方法の一つとして、換気を行う方法が挙げられています。本記事ではセンサーを用いてCO2濃度を測定し、測定結果をどのように使用するべきか、また換気だけでなく、さまざまな活用方法を解説させて頂きます。

CO2濃度センサーで予測し、取得できる情報とは?

CO2濃度センサーは、いろいろな企業が販売しています。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、最近では、飲食店・雑貨店・洋品店など不特定多数の人が集まる場所や、事務所・会議室など複数の社員の集まる場所にもCO2濃度センサーを見かけるようになりました。このCO2濃度センサーからは、一般的に『CO2』と『湿度』と『温度』の情報が取得できます。取得した『CO2』と『湿度』と『温度』からどのようなことがわかるようになるのか説明していきます。

※機種によっては、得られない情報もあります。購入する際はメーカーにご確認頂くようお願いいたします。

1.CO2について

CO2の濃度を測定すると、以下の内容がわかるようになります。

●CO2濃度(ppm)

・~450    ・・・ 大気に近いレベル

・450~700  ・・・ 長時間滞在しても健康に全く問題ないレベル

・700~1000  ・・・ 健康被害はないが、不快と感じる人が出てくるレベル

・1000~1500 ・・・ 労働現場の基準値。オフィスなどの生産性を妨げない値

   ※ここから下になってくると、パフォーマンスが低下していくそうです。

・1500~2000 ・・・ 眠くなる人が多くなるという体調変化が出てくる値

・2000~3000 ・・・ 肩こりや頭痛を感じる人が出てくるレベル。健康被害のでる限界

・3000~5000 ・・・ 長時間の滞在は健康に被害が出るレベル

・5000~   ・・・ 危険なレベル

情報参考サイト https://www.inet.co.jp/product/dx/i-visible-co2.html

※CO2濃度は身体への影響(眠気、疲労感など)と密接な関係があるといわれています。『適切な換気』により、身体への影響を未然に防ぐことができます。

※集団感染発生リスクの高い状況の回避のための良好な換気状態の基準として二酸化炭素濃度(CO2濃度)1,000ppm以下が良いとされています。

2.湿度について

湿度が低くなると、『飛沫』や『エアロゾル』が飛散する可能性が高まります。湿度監視を行えば、以下の内容がわかるようになります。

●湿度(%)

・湿度90%  ・・・ 『飛沫』は蒸発しにくく、『飛沫』が下に落ちるため『飛沫感染』のリスクは高まります。

・湿度60%弱 ・・・ 感染リスクを抑えるにあたり最適と言われています。

・湿度40%以下・・・ 『飛沫』が蒸発し、『飛沫感染』のリスクは低減する一方でより多くの『エアロゾル』が飛散するため、『エアロゾル感染』のリスクは高まります。

※『エアロゾル』とは、空気中に漂う微細な粒子のことです。

環境の変化で感染リスクも変わるため、環境に合わせた対策を行っていく必要があります。また、新型コロナウイルス感染症だけでなくインフルエンザなどの流行もあるため、より適切な湿度管理が必要になります。

3.温度について

温度については、季節によっても異なってきますが、適正と言われる室温は、20~28℃くらいと言われています。特に冬場など、体が冷えると抵抗力が弱まります。体の抵抗力を落とさないことが重要です。

いかがでしょうか?取得できる項目とその内容について説明させて頂きました。

取得した情報でできることは?

では、CO2濃度センサーで取得した情報をもとに、どのようなことができるか説明していきましょう。

※CO2濃度センサーの機種及びサービスによっては、提供されていない場合があります。

 購入時は、メーカーに確認をお願いします。

1.感染リスクの低減

新型コロナウイルスは、『3密』の環境で感染リスクが上がると言われています。CO2濃度センサーを利用し二酸化炭素濃度を可視化することによって人の『密』状況を感知し、換気を促して感染リスクの低減が実現できます。

2.アラート通知機能

CO2濃度センサーで測定した結果をクラウドサーバーに蓄積しデータを解析します。解析した結果をもとにCO2濃度を予測しアラートをメールで通知することが可能です。

3.一目で状況把握

現在の二酸化炭素濃度が一目でわかるユーザインターフェースが提供されていればスマホやデジタルサイネージなどに情報を表示し換気が必要な場合、画面にアラートを表示することが可能です。

取得した情報の活用方法は?

CO2濃度センサーを活用するシーンとして、『3密』を避けるために換気を促すだけでなく、以下の活用方法も考えられます。参考になれば幸いです。

  • オフィス
    会議室・執務室・休憩所・社員食堂 などに設置(従業員の健康管理、作業効率向上)
  • 教育関連施設
    学校・保育所・塾(保護者の安心感・学習効率の向上)
  • 飲食店などのお店
    店の各所に設置し濃度を管理(お客様の感染対策・従業員の健康管理)
  • スポーツクラブ
    各所に設置し濃度を管理(会員様の感染対策と安心感・従業員の健康管理)
  • バス、電車など
    各所に設置し濃度を管理(利用されるお客様の感染対策・従業員の健康管理・混み具合)
  • 介護業界
    介護施設に設置し濃度を管理(呼吸から吐き出すCO2濃度を検知し、介護施設入居者の状態確認)
  • 防犯、セキュリティ
    各所に設置し濃度検知(呼吸から吐き出すCO2濃度を検知し防犯強化対策)
  • 農業・ビニールハウス
    各所に設置し濃度、湿度、温度を検知(ビニールハウス内の温湿度CO2濃度を検知し農作物の栽培に貢献)

いかがでしょうか?

実際に活用するにはCO2濃度センサー以外にも他のシステムとの連携が必要になる場合もありますが、いろいろと活用するイメージはできたのではないでしょうか?

まとめ

CO2濃度センサー(予測)の説明と活用方法を説明してきましたが、簡単にまとめると以下のようになります。

【CO2濃度監視】

 ➡ CO2濃度の可視化により換気を行うことで『密』状態となるリスクを低減させます。

【アラート通知】

 ➡ CO2濃度が『密』状態になる前に『予測』して、アラート通知を行えば『密』になる前に換気を促すことができます。

【温湿度監視】

 ➡温湿度データ可視化により、飛沫感染の抑止が期待できます。

新型コロナウイルスの感染拡大で、CO2濃度センサーはよく聞くようになりました。様々な活用方法をご理解いただければ幸いです。

弊社も、『CO2濃度予測センサーサービス』を取り扱っています。CO2濃度センサーを計測したい場所に設置するだけで、CO2濃度、温度、湿度がわかるようになります。この機能は、5分後のCO2濃度を予測しますので予め設定した基準値を超える前に換気を行うことができるようになります。

CO2濃度センサーの活用に興味のある方は、弊社のサービスも合わせてご検討頂ければと思います。また、フィットネスクラブ・スポーツジムの施設運営を行っている方については、弊社の『フィットネスクラブ・スポーツジム向けトータルソリューション i☆Series』 も合わせてご検討頂ければ幸いに思います。

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