体組成計という測定機器のことをご存じでしょうか?
医療機関やフィットネスクラブ・スポーツジムなどで見かける事のある体組成計。
なぜ導入しているのか?何が測定できるのか良く判らない。
そう疑問に思われることもあるかと思います。
そこで体組成計を導入していくことでどのようなことを会員様に提供できるかを、体組成計の中でも世界各地のさまざまな施設で導入されている体成分分析装置「インボディ」の説明と一例を交えてご紹介させていただきます。
目次
「体組成計」とは?「InBody(インボディ)」の特徴
「体組成」とは何か?
そもそも体組成計で測定する「体組成」とは何なのでしょうか?
「体組成」という文字面だけ見ても、パッと見ただけでは体のどんなことを指しているのかをくみ取ることは難しいかと思います。筋肉組織だけを指しているのかもしれませんし、または体中の組織全体のことかもしれません。まずは体組成がどういうものなのかを確認してみましょう。
「体組成」とは
体組成を簡単に説明するなら「体を作っているもの」のことを指す言葉です。
体組成は主に4つの基礎成分で構成(組成)されている成分と成分から構成される要素の総称で、
「水分」「タンパク質」「脂質」「ミネラル」が基礎成分にあたり、基礎成分で構成されている「筋肉(除脂肪軟組織)」「脂肪」「骨」などが要素にあたります。
体組成計とは? 体組成計で何が測れるのか
体組成が何で構成されているのかを確認いただけたかと思います。
しかし、実際に体組成計で計測する際に「体組成計では何が測れるの?」といった疑問が新しく湧いて出てくるかもしれません。
まず、体組成計で計測できるものについて説明いたします。
体組成計で計測できるものについては各社製品の仕様や計測方法、また業務用か家庭用かによって異なってきますが「体重」「体水分量」「筋肉量」「体脂肪量」などの要素や、そこから算出される要素を使い、BMI(ボディマス指数)、基礎代謝量(BMR)などを算出し測定結果として出力される体組成計もあります。
「InBody(インボディ)」の特徴とは
家庭用を含めて数ある体組成計の中でも、弊社で取り扱っているインボディの特徴を紹介していきます。
インボディは医療機関やフィットネスクラブ・スポーツジムなど、さまざまな分野で導入されている高精度な体組成計(体成分分析装置)です。高い精度と一貫性のある測定結果を常に提供でき、測定する方法自体も計測機器に立ってグリップを握るだけなので、とても簡単です。
また視覚的に分かりやすい計測用紙を単独で印刷することができるため、その場で会員様に測定内容を提供することができます。
少々難しく専門的な話になってしまいますが、インボディの製品の特徴としては大きく3点の特徴がありますので、順番にご紹介していきたいと思います。
- 測定方法
インボディは「生体電気インピーダンス分析法(BIA法)の基本原理と「インボディの技術」の組み合わせにより、きわめて高い精度で測定できる点がまず挙げられます。
「生体電気インピーダンス分析法」について軽く説明しますと、これは水分を多く含む筋肉には電気が流れやすく、水分がほとんど含まれていな脂肪には電気が流れない原理を利用したもので、計測する際に体に微弱な電気を流して、体から返ってくるインピーダンス(抵抗値)と身長から体水分の体積を算出して体成分を測定する方法です。
しかし、この方法は体内の水分量で測定していく手法ですので、年齢やタイミングによっては水分のバランスが崩れて正常な状態の結果が得られない問題も発生します。
そこでインボディでは低周波数と高周波数の交流電流を使い分けることで、「細胞内水分量」「細胞外水分量」「体水分量」を別々に測定し、より多くの測定要素から正確に測定時の体成分を算出できるようになっています。 - 部位別直接インピーダンス測定法
インボディは「部位別直接インピーダンス測定法」で用いて計測を行っています。この方法は人体を5つ部位(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)に区分けしてインピーダンスを測定する方法で、各部位ごとに測定を行うため、非常に誤差の少ない精度の高い結果を得ることができます。 - 8点接触型電極(法)
最後にインボディでは「8点接触型電極(法)」という手足の決められた8か所の位置から測定を行う方法がとられています。
これは従来のBIA計測機器では測る位置によって結果が違ってしまうという欠点を解消するもので、インボディでは測定装置に乗り、両手でグリップを握りますが、この計測方法だと必ず同じ8か所の位置から計測を行いますので、以前と測る位置が違っていても誤差なく測定することが可能となっています。
InBody測定データを会員に届けたい方へ
InBodyと連携する体成分分析システム「i☆Scanner」紹介ガイド
インボディで、フィットネスクラブ・スポーツジムから会員様に何を提供できるのか?
会員様が得られるもの(一例)
例えば「Aさん」という会員様がフィットネスクラブ・スポーツジムに通われているとしましょう。Aさんはお腹周りが気になりダイエット目的で通い始めましたが暫くしたあとに、「最初は体重が減っていったのに最近では逆に体重が増えたかも?」と感覚的に感じられているかもしれません。こういった場合もインボディで測定することで、例えば筋肉量が以前より〇%増えていることや、しばらくトレーニング(運動)をしていなかったため基礎代謝が下がっており、体脂肪量が増えていることなどが、感覚ではなく数値化された結果として提示されるので、実際には何が悪いのかなどの詳細なデータを客観的に会員様自身が確認して判断していただくことができるようになります。
また目標に対してストイックにトレーニングを行われている会員様にとっては、測定結果を用紙に印刷して提供することで毎回自分の身体状況を確認でき、自分自身の状態を知ることは会員様自身のモチベーション維持にもつながりますので、意識してフィットネスクラブ・スポーツジムに通い続けてもらえるきっかけの1つにもなっていきます。
フィットネスクラブ・スポーツジムでインボディをどう使っていくのか?
トレーニングを考えているスタッフの方にとっては、会員様にインボディで体組成を測定してもらうことによって、例えば指導をされる際に「この方は両腕の筋肉は鍛えられているけど、
両脚の筋肉は鍛えられていないから両脚を中心に鍛えるトレーニングを重点的に行ってみよう」といったトレーニングの内容に変更を加えることや、アプローチのやりかたを変えてみるなどの判断材料の1つとして有効活用していただけるかと思います。
まとめ
今回はインボディを導入した際のフィットネスクラブ・スポーツジムから会員様に提供できる例についてのご紹介でした。
ご紹介した内容は一例にはなりますが、今後、会員様にもっと意欲的にフィットネスクラブ・スポーツジムに通ってもらえる手段の1つとして、また実際にトレーニングを指導するスタッフが会員様に提供するトレーニングの際に、1つの判断指標としてインボディを含めた体組成計を利用して頂けたらと思います。またインボディと連携して機能を強化・補助するシステム「i☆Scanner」を弊社では提供させていただいております。「高精度」で「分かり易い」体成分測定結果を提供できますので、会員様に提供するサービスの質を向上できる助けとなれれば幸いです。
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