フィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様に満足して頂けるサービスとはどのようなものでしょうか。また、会員様向けサービスをシステムでどのように管理するのか、さらには、今後のフィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様向けサービスの方向性について、解説いたします。
目次
フィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様向けサービスとは?
フィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様に満足して頂くためのサービスとはどのようなものでしょうか。まずは、会員様が運動施設に通い始めた動機について考えてみます。
普段の生活を過ごしている中で、何かきっかけがあり「運動を始めよう」と思い、運動を始めるわけですが、その理由は人によって様々です。中高年の方であれば、勤務先で受診した健康診断で異常が見つかり、「このままではヤバイ」と思い、やむを得ず運動を始める人もいれば、男性であれば「カッコよくなって女性にモテたい」との思いから運動を始める方もいると思います。このように運動を始めるきっかけは、人によって様々な理由があります。
次に、いざ運動を始めようと思いついた時、まずは、どこのお店(運動施設)が良いか、お店探しから始まります。一言に運動施設と言っても、最近は様々な形態の運動施設があります。形態によって、施設ごとの特徴がありますので紹介させて頂きます。
<総合フィットネスクラブ>
プール、ジム、スタジオなど様々なトレーニングエリアがあり、マッサージ、エステ等を受けられる施設もあり、通うペース、利用したい内容によって、数多くのコース(料金形態)が用意されています。
<体育館などの公共施設>
公共施設のため低料金で利用することが出来ます。ウエイトの重さや最新のトレーニング機器 など、ハード面が充実している施設が増えています。
<24時間フィットネスジム>
24時間いつでも気軽に好きな時間に運動ができ、プールやスタジオは無いため、料金は比較的低料金で利用することが出来ます。
<専門スタジオ>
ヨガやダンス、キックボクシング等の専門スタジオです。専門の講師から指導を受けることが出来ます。
<パーソナルジム>
専門トレーナーがついて、目的を達成する為に食事管理やトレーニングのトータルサポートを受けることが出来ます。ワンツーマン指導の為、費用は比較的高めで予約制になります。
<シニアフィットネス>
高齢者向けのトレーニングマシンが揃った専用フィットネスです。機能改善などの目的に合ったトレーニングが可能で、集団体操などシニアの方向けのトレーニングが用意されています。
<メディカルフィットネス>
病院に併設される運動施設で、病院と連携した専門スタッフから目的に合った指導を受けることが出来ます。
以上のように、様々な形態の運動施設があり、各々違った特徴があることをご理解いただけたと思います。それでは、次に会員様向けサービスについて考えてみます。ウィキペディアによると日本のフィットネスクラブのサービスとして、以下の記述がありました。
(ウィキペディアより)
主なサービスとして、インストラクターが付き添い会員に個人指導をおこなうパーソナルトレーニング、会員各自の体重や体脂肪率に対するあるいはお腹を引っ込めたい等の目標達成のためのトレーニングメニュー作成とそのフォロー、トレーニングウェア・靴・水着・タオルなどを貸し出す用品レンタル、会員の身長・体重・血圧・体脂肪率・筋肉量などを測定する数値測定サービス、会員の運動や健康に関する履歴をコンピュータで記録・管理するトレーニング管理などがある。エステサービスを導入しているところもある。使用する用品を置いておくための「月契約貸ロッカー」がある店舗もある。
会員様は、上記のようなサービスに対して料金を支払う訳ですから、対価に見合う、または、それ以上のサービスを提供することが、施設にとって非常に重要になってきます。そこで次に、上記のような会員様向けサービスに対して、システムがどのように関わっていくかを考えたいと思います。
フィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様向けサービスをシステムで管理する
会員様向けサービスを円滑に提供するために、会員管理システムは重要な役割を担っていますので、各シーンごとに検証してみます。
・入会手続き
新規に入会される場合、氏名・住所・連絡先などの個人情報の提示、いつから施設を利用するか、料金プランはどうするか、会則の確認、入会時の諸費用の精算などの手続きが必要になります。これまでは、施設スタッフが対面で説明をしながら入会申込書に記入いただき、記入された内容を会員管理システムに入力するといった手順で行っていました。最近ではスマホや自宅のパソコンから主要な手続きが出来ますので、来店時にはタブレットを使用しながら入力内容の最終確認を行うのみといった運用が主流になっています。入会手続きのために来店することも不要で、スマホから入会時の諸費用もクレジットカード決済出来る施設もあるようです。会員様は、入会時の店頭手続きの煩わしさから解放され、スタッフの事務作業の軽減にもつながります。
・チェックイン
会員様が来店された際には、チェックインを行います。これまではIC、バーコードの会員証を提示といった運用が殆どでしたが、昨今のコロナ禍においては顔認証などの非対面・非接触といった需要も増えてきています。
・コンディション履歴管理
運動前後の体重、血圧の測定結果を用紙に記入したり、ジムエリアにタッチパネル端末を設置して、会員様自身で入力、履歴管理も行える施設もあるようです。数値の動きを追えることで、運動効果がどのように表れているか実感しやすくなります。
・スタジオ予約
以前までは、来店時や電話で空き状況を確認して予約するといった手順が必要でしたが、現在はスマホで空き情報を確認して予約まで出来ますので、会員様、施設スタッフの手を煩わすことがありません。
以上のように、会員様向けサービスとシステムには強い繋がりがあり、システムが無ければ満足のいく会員様向けサービスを実現することは出来ない、といっても過言では無いと思います。
これからのフィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様向けサービスの方向性
フィットネスクラブ・スポーツジムにおける会員様向けサービスは、「設備の充実」といったハード面も勿論重要ですが、「ソフト面の充実」といったことも、より重要になってくるのではないでしょうか。また、総務省によると個人のスマホ保有率は約7割と言われています。種別変更や休会などの手続き、予約、決済、施設利用履歴、コンディション管理、等々、スマホを活用した会員様向けサービスは、今度は特に必要不可欠になってくるものと考えます。 フィットネスクラブ・スポーツジムを運営されている皆さまにとって、会員様に満足して頂けるサービスを提供して頂くために、弊社もIT企業として、現場に即したソリューションを引き続き提案して参ります。
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